参院本会議で、法案の反対討論をする民進党の蓮舫代表。手前は報道陣のモニターに映り込んだ議場の天井=15日午前6時43分、遠藤啓生撮影
■蓮舫・民進党代表(発言録)
「共謀罪」法が成立 与党が参院本会議で採決強行
特集:「共謀罪」
究極の強行採決だ。委員会審議を否定し、熟議の府、良識の府という参院を、参院にいる自民党、公明党、維新自らが断ち切った。しかも、今日の(金田勝年)法相の質疑の答弁を聞いていても、何を言っているのか意味不明で、国民を不安にさせる答弁を繰り返していて、質疑が終局したと判断する議長、あるいは与党にもただ驚きしかない。
この強行な採決の仕方は、安倍内閣にとって当たり前になってきたなと。正直、言論の府をあまりにも軽視していると怒りを覚え抗議する。
究極の強行採決の中間報告を活用したということは、もうこれ以上国会を開きたくない、加計問題を一切触れてもらいたくない、自分たちに都合の悪いことにふたを閉じたいという、まさに総理ありき、総理忖度(そんたく)ありきの国会の運営としか思えない。
安全保障関連法の時と全く一緒だ。安保法が成立しても違憲の疑いは消えない。共謀罪も成立したから不安が消えるものではなくて、むしろ捜査機関の判断するのり代がずいぶんと広がり、不安は増幅される。だからこそ、どのような法執行が行われるのかをしっかり国会で見ていきたいと思う。国民の不安の声にしっかり向き合っていきたい。(「共謀罪」法成立後、国会内で記者団に)