日本刀アイスを手にする発案者の大竹明穂さん(右)と沢村奈那香さん=関商工会議所 岐阜県関市の高校生のアイデアをもとに、市内の若手経営者らが商品化に取り組んできた「日本刀アイス」が完成した。18日に同市であるグルメイベントにお目見えし、「刀の町」の新たなご当地名物をめざす。新スイーツの切れ味はいかに? 刀身部分は和菓子に使うくずなどを材料にしたアイス、鍔(つば)はチョコレートをコーティングしたクッキー。プラスチック製の柄(つか)を含めて長さは約25センチあり、全体の形状は同市の刀匠26代藤原兼房さんが監修したという“立派な刀”だ。味はこしあんとゆずの2種類。 昨年12月に関商工会議所青年部が開いた「ジュニアビジネスプランコンテスト」で、関商工高校3年だった大竹明穂さん(18)と沢村奈那香さん(18)が斬新な新商品開発のプランとして発表。若手経営者ら18人が「日本刀アイスを作る会」を結成し、開発に着手した。 アイスを担当した和菓子店「虎屋」社長の古田敦資さん(42)は、すぐに溶けないようにとろみのあるくずアイスを採用。こしあんと地元名産の上之保ゆずで風味を付けた。材料を凍らせる型や柄などは金型や容器メーカーの会員が分担して製作。手弁当で試作と苦労を重ね、半年がかりで発売にこぎつけた。 古田さんは「見た目も楽しく、食べておいしい。さっぱり味の和風アイスです」。発案者の大竹さんは「ほんとうに商品になってびっくり。提案した時は最中アイスを考えたが、溶けにくいように改善されて、味もおいしい」と喜ぶ。 18日にある「日本“ど真ん中『関』‘ご当地グルメ’大会”」では限定200本を1本1千円(税込み)でテスト販売。10月の「第50回 関市刃物まつり」でも販売し、反響を見て市内店舗での販売もめざすという。(吉住琢二) |
切れ味さわやか、日本刀アイス 岐阜・関の高校生ら開発
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