ベルリンで6日、演説する文在寅大統領(東亜日報提供)
韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は6日、訪問先のベルリンで南北関係を主題にした包括的な演説を行った。4日の北朝鮮による大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を批判したうえで、「条件が整い、半島の緊張とにらみ合いの局面を転換させる契機になれば、いつでもどこでも北の金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長と会う用意がある」と首脳会談を呼びかけた。
東西ドイツ統一を象徴するベルリンは、2000年3月に当時の金大中(キムデジュン)大統領が経済支援の用意と対話の意思を示し、初の南北首脳会談の実現へ道筋をつけた「ベルリン宣言」を発表した場所だ。文氏は今回、就任後初めて正恩氏を含む国際社会に南北統一へ向けたメッセージを送る地としてあえてベルリンを選んだ。
就任以来推進する対話重視の南北政策を包括的に示した形だが、実現への具体的な条件は示さなかった。
演説内容は、盧武鉉(ノムヒョン)政権など過去の政権で打ち出した考え方や、これまでに南北間で進めた事業がほとんどで、新味に欠ける。
文氏は演説で、北朝鮮の核開発…