米ネット通販最大手アマゾンのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)の総資産が27日、初めて900億ドル(約10兆円)を超え、一時的に米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏を抜いて世界一の金持ちになった。
米フォーブス誌によると、同日、ベゾス氏の総資産額がゲイツ氏を約5億ドル(約550億円)追い越した。ただ、同日アマゾンが発表した2017年4~6月期決算が市場の期待を下回ると、株価が下落。数時間でゲイツ氏が抜き返した。
フォーブス誌によると、同誌が世界の富豪リストを作り始めた1987年から世界一の富豪になったのはベゾス氏が7人目。米国人ではゲイツ氏、投資家のウォーレン・バフェット氏についで3人目だという。
同日アマゾンが発表した4~6月期決算は、動画配信や物流拠点の整備などの投資や人件費がかさみ、売上高が前年同期比約25%増の379億5500万ドル(約4兆2130億円)、純利益が同8割減の1億9700万ドル(約220億円)だった。(ラスベガス=宮地ゆう)