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京都を訪れた観光客が、電車1本でカジノへ――。京阪電気鉄道(大阪市)の中野道夫社長が、京阪中之島線の新たな延伸構想を明らかにした。カジノを含む統合型リゾート(IR)の大阪市への誘致に成功した場合、施設まで延伸を計画している市営地下鉄中央線の九条駅に接続する、というものだ。
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大阪府と市は、立候補中の2025年万博会場に予定している沿岸部の人工島・夢洲(ゆめしま)への、IR施設誘致を目指している。
京阪の新しい延伸構想では、中之島線の終点・中之島駅から延伸し、南西にある中央線九条駅に接続する。祇園四条駅(京都市)と夢洲が結ばれれば、訪日客らの利用が増えると見込む。中野氏は朝日新聞の取材に対し、「九条駅への乗り入れも含め、色々な可能性を検討している」と述べた。中之島線は08年の開業以来、利用者が伸び悩んでいた。
中之島線の延伸については有識者でつくる近畿運輸局の審議会が04年、中之島からJR大阪環状線や阪神なんば線の西九条駅に接続する案をまとめた。京阪はこれまで、この案を軸に検討を進めているとみられていた。(中島嘉克、辻森尚仁)