高校通算107本塁打の強打者清宮を擁する早稲田実と、3年連続決勝で敗退し、雪辱に燃える東海大菅生が30日、全国高校野球選手権西東京大会の決勝(神宮)で甲子園切符をかけて戦う。早稲田実は2年ぶり30回目、東海大菅生は17年ぶり3回目の全国選手権出場を目指す。
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これまで強打のイメージが強かった早稲田実は、打線全体の調子はいま一つで、エース雪山の力投がチームを支えてきた。5試合中4試合で完投、40回を投げて4失点と安定している。
チーム打率3割7厘という状況の中で、清宮は絶好調だ。本塁打は準々決勝以外の4試合で1本ずつ打っており、15打数8安打10打点、8四死球で打線を引っ張っている。打率6割4分7厘の1番橘内、3割3分3厘、5打点の野村ら上位打線で着実に加点し、雪山を援護したい。
東海大菅生にとっては、5点のリードを八回に逆転された2年前の決勝の雪辱戦でもある。
投手陣は、準決勝の日大二戦では戸田と山内で計8失点したが、エースの松本が試合を締めた。松本は今大会3試合で17回3分の1を投げて1失点。誰を先発にするか、清宮をどのように抑えるか、若林監督の投手起用にも注目だ。
打線はチーム打率3割7分8厘と好調。5割3分3厘の1番田中を筆頭に、3番佐藤が5割。4番片山、5番奥村も4割を超えている。2年前の「悪夢」を振り払うためにも試合を通して、攻め続けたい。(坂名信行)