(28日、高校野球西東京大会 東海大菅生11―8日大二)
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西東京大会で昨年まで3年連続で決勝敗退の苦汁をなめてきた東海大菅生が、3回目の選手権大会出場をかけた決勝へ勝ち上がった。
日大二との準決勝は四回までに9―3とリードしながら、六回に5点を返される苦しい展開。八、九回の登板を予定していたエース松本を六回2死一、二塁から前倒しで登板させ、反撃を断ち切りに行った。
最初の打者が放った一、二塁間のヒット性の打球を二塁手で主将の小玉が飛びついて止めた。内野安打にはなったが、二塁走者の生還を防いだ。2死満塁となってから、松本が三ゴロに抑え、ベンチの若林監督も思わずガッツポーズを見せる粘りの守りを見せた。「小玉は超ファインプレー。あそこを同点、勝ち越されずによく守った。松本もよく投げた」と若林監督。松本はこの後を無失点に抑え、逃げ切った。
決勝の相手は強打者・清宮を擁する早稲田実だ。2年前の決勝では5―0で迎えた八回に一挙8点を失い、逆転負けを喫した。若林監督は球場のほとんどが早稲田実の応援になったような光景を覚えている。「今年のチームは日本一を目指してやってきた。決勝は通過点。『空気』を読まずに甲子園に行きたい」と強調した。
東海大菅生打線は早稲田実打線に負けない強打の選手がそろっている。準決勝でも三回の5番奥村、6番小玉の2者連続本塁打に加え、四回に2番松井、七回に4番片山も本塁打を放った。あとは投手陣にかかっている。松本は「『四度目の正直』。清宮選手以外にも良い打者はいる。ベストボールを強気に投げる。すべてを出し切りたい」と語った。=神宮(坂名信行)