大冠―大阪桐蔭 三回表大冠1死満塁、猪原が逆転の2点適時打を放つ。捕手福井=シティ信金スタ(舞洲)、細川卓撮影
第99回全国高校野球選手権大阪大会の決勝は30日、大阪シティ信用金庫スタジアムで始まった。今春の選抜王者で、3年ぶりの優勝を狙う大阪桐蔭と、春夏通じて初出場を目指す大冠が対戦。大阪桐蔭が10―8で大冠の猛追を振り切り、3年ぶりの夏の甲子園を決めた。
大阪桐蔭、大冠破り優勝 3年ぶり9回目 大阪大会
先攻は大冠。大阪桐蔭は右腕徳山、大冠は左腕丸山の両エースが先発した。一回、大冠は先頭の飯隈が敵失で出塁したが、後続が倒れ無得点。大阪桐蔭は2死から中川、山本の連打で一、三塁としたが、山田が遊ゴロに倒れた。
大阪桐蔭は二回、2死二塁から9番徳山の三塁線を破る適時二塁打で1点を先制。大冠は三回、1死満塁から5番猪原の中前適時打と寒川の左中間への適時二塁打で4点を奪って逆転した。その裏、大阪桐蔭は1死一、三塁から5番山田の二塁後方に落ちる適時打で1点をかえした。
四回はともに無得点。五回、大阪桐蔭は2死満塁から2者連続で押し出し四球を選び、4―4の同点に。六回、1番藤原の右越えソロで1点を勝ち越した。
大冠は七回の守備で先頭の山本の打席途中に先発の丸山から右横手の宮内に交代。2死後に3番手の土井が救援。細かい継投で、三者凡退に仕留めた。
大阪桐蔭は八回、5連打を含む6長短打を集め、一挙5点を奪い突き放した。大冠は九回、適時打などで4点をかえす粘りをみせたが、及ばなかった。