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トランプ勝利「象徴の地」、さびついたままの日常

作者:佚名  来源:asahi.com   更新:2017-7-31 10:46:33  点击:  切换到繁體中文

 

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地元経済を支えた製造業の工場が次々と閉鎖されたラストベルトの風景。廃虚となった工場跡地が散在している=24日、オハイオ州トランブル郡ウォーレン、金成隆一撮影


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■「トランプ王国」熱狂のあと:1の2


トランプ王国、冷めぬ熱狂 集会「ヒーロー凱旋だ」


特集:「トランプ王国」熱狂のあと


トランプが共和党候補として44年ぶりに勝った「労働者の街」がある。民主党候補の勝利が当たり前だったオハイオ州トランブル郡。世界を驚かせたトランプ勝利の象徴的な場所を再び訪ね歩いた。


喫茶店員のデイナ・カズマーク(39)は、この郡でトランプ陣営のボランティアを引っ張った。彼女の自宅を訪ねると、20年ぶりの高校同窓会を前に、卒業アルバムを眺めていた。


「この子もこの子も薬物の過剰摂取、こっちは事故。音信不通の子も多いけど、同級生の1割ほどは死んでしまったみたい」


アルバムを指していたデイナの手が止まった。デイナの弟の顔写真があった。1歳違いだったが一緒に高校を卒業。弟は溶接作業員として働いていたが、鉄工所が閉鎖されて失業し、再就職先が見つからないまま、5年前にヘロイン中毒で世を去った。享年33。「仕事さえあれば薬物なんかに手を出さなかった」。デイナは今も悔しがる。


米国は、白人の中年の死亡率が高まるという事態に直面している。死因は自殺や薬物乱用に関連するものが目立ち、医療の進歩で寿命が延びる他の先進国では見られない現象だ。オハイオ州は中でも深刻で、薬物関連の死者が続出したトランブル郡は4月、非常事態宣言まで出している。


トランプを支持した街では、何が起きてきたのか。記者もデイナの同窓会に出席させてもらった。


■年収は打ち止め


1997年に地元の高校を卒業した約20人がバーに集まった。卒業生は全体で120人ほどというので、6人に1人が集まった計算だ。同級生の半分近くは卒業後に仕事を求めて地元を離れたという。


養護施設で働く看護師、キャリー・レゲット(39)が取材に応じてくれた。


高校卒業後は州立大に進んだが、まもなく妊娠して1年後に退学。2人目の子が小学校に通い始めてから看護学校に入り、10年前に看護資格を取った。「働いても働いても年収は3万8千ドル(約420万円)で打ち止め。このままではいつ引退できるのか不安です。試算したら80歳まで働き続けないとダメと出て、イヤになりました」


祖父は製鉄所勤務、父は看護師…




 

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