一般的に、ぜいたく品がぜいたくとされる理由は、その希少性にあるといえる。しかし思いもよらないことに、最近のぜいたく品は「爆発的に売れている」からこそたびたび注目を集め、年の初めに最も「元気はつらつ」な業界になった。中国新聞網が伝えた。 ぜいたく品消費の急増をめぐる議論で、「行列に並ばなければならないのは、大半が初めてぜいたく品を購入する一般の人々で、普段ほとんど購入していない。本当にお金持ちのVIP顧客は、そもそも並ぶ必要がない」というような見方を出したネットユーザーがいる。 北京の商業施設・北京SKPのぜいたく品店舗の販売員の李佳さん(仮名)も、「VIPのお客様には専用の休憩室とサービスフローがある。買い物の記録がある一般のお客様は、必ず連絡方法も書き留めるようにしている。今度あらかじめ連絡しておけば、直接店内に入ることができる。列に並ぶ人の大半が『一般のお客様』だ」と話した。 李さんは続けて、「しかし毎日行列ができているということは、新しいお客様の急速な増加を物語っている。仕事の合間に他の販売員と話す中でも感じたことは、ぜいたく品が『全国民に普及しそうな勢い』があるということだ」と話した。 商業ファッションメディア「Jing Daily」の報道によると、最新のデータでは、世界のぜいたく品消費の約10%がZ世代によるもので、中国ではこの割合が15%に達する。関連の報告書のデータは市場のすべての確認できたぜいたく品ブランドに対する統計調査の後に出された平均値であり、一部のブランドではZ世代の売り上げへの寄与がすでに20%を超えるという。 Z世代とは90年中後期と00年初期に生まれた人々で、中国でよく言われる95後(1995年から1999年生まれ)や00後(2000年代生まれ)に相当する。 95後の陳夢さんは、「前に澳門(マカオ)に行った時、街ゆく人の多くがブランド品を背負っているけれど、家族全員が稼いだ分を身に着けている可能性があるとガイドさんから聞いた。自分の周りにも、何ヶ月も、時には1年も2年も、食べるものや買うものを倹約してお金を貯めてバッグを買うという人がたくさんいる」と話した。 また陳さんは、「お金を稼ぐ楽しみは自分のためにどう使うか、どうやって自分を楽しませるかというところにある。グルメを選ぶ人もいれば、旅行に行く人もいるし、バッグを買う人もいる。楽しいことが大事」という。 別の北京在住の95後のぜいたく品消費者は、「自分の場合、仕事の多くの場面でよいバッグを持つ必要がある。誰でも一番大事なことは実力だとわかっているが、クライアントがあなたに最初に会った時には、やはり身なりで地位や実力を判断するだろう。私もいつもそうだから」と話した。(編集KS) 「人民網日本語版」2021年3月2日 |
中国ではぜいたく品が普及? 市場は流れに逆らって増加
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