強い勢力の台風5号の影響で5日、九州南部や奄美地方は大荒れの天気になっている。6日には九州に接近する見込みで、気象庁は暴風や高波、土砂災害などに厳重に警戒し、早めの避難行動を取るよう呼び掛けている。
奄美大島・瀬戸内、50年に1度の記録的大雨
気象庁によると、台風は鹿児島県・屋久島の南の海上をゆっくりした速度で北西へ進んでいる。今後は進路を北寄りに変え、強い勢力を維持したまま6日には九州に接近。7日は日本付近を北東に進むとみられる。
台風の中心気圧は965ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルで、中心から半径100キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっている。
台風の影響で、九州南部と奄美地方では1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降り続き、大雨となっている。気象庁は5日、奄美大島の瀬戸内町付近で午前6時50分までの1時間の解析雨量が120ミリ以上に達したとして、記録的短時間大雨情報を発表。今後も西日本の太平洋側などでは、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降り、局地的には毎時80ミリ以上の猛烈な雨が降る所がある。
6日午前6時までの24時間の予想雨量は多いところで、九州南部、奄美地方400ミリ、四国、九州北部150ミリ、東海100ミリ。7日午前6時までの24時間の予想雨量は多いところで、四国400~600ミリ、九州南部300~500ミリ、奄美地方、九州北部200~300ミリ、東海100~150ミリとされる。