グラウンドでランニングする東海大菅生の選手たち=21日午前、兵庫県西宮市、北村玲奈撮影
第99回全国高校野球選手権大会(日本高校野球連盟、朝日新聞社主催)は休養日の21日、4強入りを果たした各チームは準決勝に向けて調整に励んだ。
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17年ぶり3回目の出場で初めて準決勝に進んだ東海大菅生(西東京)は兵庫県西宮市内で汗を流した。打線はここまでの3試合で7本塁打、29得点と好調。フリー打撃では、投手が投げる緩めの球を中堅から逆方向へしっかりと打ち返す打撃が目立った。2試合連続で本塁打を放っている主将の小玉は「3試合連続は意識しない。ここという場面で打ちたい。全国制覇をめざしてきたので、まずは全力で明日の試合を戦いたい」と語った。
準優勝3度、悲願の初優勝を目指す広陵(広島)は10年ぶりの準決勝。東海大菅生の後に、同じグラウンドで練習した。今大会4本塁打を放ってチームを引っ張る捕手の中村は、打撃練習で木製バットも使いながら鋭い当たりを連発。「(明日は)厳しい攻めが来ると思うけれど、センターを意識してどんどん振っていきたい。打撃の調子は一番いい状態に来ている」と自信をみせた。
天理(奈良)は2度目の全国制覇を果たした1990年以来、27年ぶりの準決勝進出。4校で唯一、慣れ親しんだ自校グラウンドで調整した。主将の城下が「今までやってきたことを全部出して明日を迎えよう」と声をかけて練習を開始。ノックや打撃練習で精力的に体を動かした。
花咲徳栄(埼玉)は初の準決勝。埼玉県勢初優勝を目指す。この日は京都府久御山町のグラウンドで打撃練習に専念。主将の千丸は準決勝に向け、「苦しい試合になると思うけど、1点でも多くとって勝ちきりたい」と意気込んだ。