「第34回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」の開会式で、手話であいさつに立つ眞子さま=26日午後、東京・有楽町、迫和義撮影
秋篠宮家の長女眞子さまが26日、東京・有楽町で開かれた「第34回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」に出席し、手話であいさつした。全文は次の通り。
皇室とっておき
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第34回全国高校生の手話によるスピーチコンテストの開催にあたり、みなさまにお会いできましたことを大変うれしく思います。
この手話によるスピーチコンテストは、手話の普及と福祉教育の推進を目的として昭和59(1984)年に始まり、青少年の手話への関心を高める上で大きな役割を果たしてきました。
これまでに出場された方々がその後、医療、教育、福祉など、様々な分野で手話を使い、聴覚に障害のある人々の生活を支えるために活躍されているとうかがい、コンテストの深い意義を感じております。
今年の7月、トルコのサムスンで、聴覚に障害のある選手が出場する第23回夏季デフリンピック競技大会が開催されました。世界各地の代表選手が互いに競い合い、国際手話で交流もされたと聞いております。そして、日本の選手団は過去最多のメダル数を獲得し、大きな成果をあげました。みなさまと同年代の高校生の選手も活躍しました。その様子は、私たちに夢に向かって挑戦することの素晴らしさを伝えてくれたと思います。手話に触れること、手話を学ぶこと、手話の大切さを理解することによって新しい出会いや発見があると思います。コミュニケーションの幅も大きく広がると思います。そして、みなが安心して暮らせる社会へとつながっていくのではないでしょうか。
この手話スピーチコンテストを含む様々な活動を通して、大事な言葉である手話に対する理解がより一層深まることを願っております。
本日、全国より選ばれた10人の高校生がスピーチをされます。発表されるみなさまが、ご自分の気持ちを豊かな手話で表現なさるのを楽しみにしております。長年にわたり本コンテストの開催に尽力された方々に敬意を表しますとともに、この大会がみなさまのよい思い出となることを願い、私のあいさつといたします。(島康彦)