北朝鮮が発射した弾道ミサイルが29日、北海道を越えて太平洋上に落下した問題で、東京電力福島復興本社によると、福島第一原発と第二原発に影響は特にないという。
北朝鮮弾道ミサイル、襟裳岬上空を通過 太平洋上に落下
特集:北朝鮮ミサイル発射
第一原発では熱中症対策のため、29日は作業員が午前5時ごろから屋内外での廃炉作業やその準備を始めていた。国からの情報を受け、原発内の作業を指揮する緊急対策室の担当者が午前6時11分に構内放送で建物内への避難を指示。屋外にいた作業員は仕事を中断し、おのおの近くの建物へ避難したという。
その後、ミサイルが上空を通過したという連絡を受け、同20分に屋内避難の指示を解除した。午前10時までに作業員らにけがの情報はなく、作業工程への影響もないという。
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29日早朝、北朝鮮が発射した弾道ミサイルが日本列島を越えて太平洋上に落下した問題で、原子力規制委員会は午前6時27分、原発など全国の原子力施設への影響はないと発表した。