「立憲民主党」の設立会見を終えて一礼する枝野幸男氏=2日午後6時13分、東京都千代田区、葛谷晋吾撮影
衆院選に民進党から立候補を予定していた人たちの先行きがなかなか定まらない。同党の枝野幸男代表代行が2日、「立憲民主党」の結成を表明。「希望の党」は公認の発表を延期した。立憲民主か、希望か、無所属か。公示まで1週間。立候補予定者の迷いは続く。
特集:2017衆院選
「希望の党の理念や政策は、私たちが目指す方向性とは異なる」。2日夕、都内のホテル。枝野氏は会見で、多くの報道陣に結党理由を説明した。その会場の後ろで、東京8区から民進公認で立候補予定だった新顔の吉田晴美氏(45)がうなずきながら見つめた。
吉田氏は5時間ほど前、他の民進公認だった新顔の立候補予定者3人とともに、東京・JR池袋駅前に立っていた。「自由や共生や愛を大切にする人たちはどこに投票すれば良いのかという声があふれている」「選別、排除などという言葉を使うリーダーのもとでは戦えない」。そう訴え、希望に公認を申請しない考えを明らかにした。「枝野新党」に合流する方針だ。
街宣カーの看板は白い紙で覆っていたが、うっすらと「民進党」の文字が透けて見える。吉田氏は「どの『看板』で戦えばよいかわからず苦しかった」。
この日夜には東京1区の民進元職、海江田万里氏(68)が枝野新党に合流する考えを明らかにした。「無所属での立候補も模索したが、ひとりだと選挙活動に制約があり、国会での発言の機会も奪われる」と説明した。
様子見の立候補予定者も。長野…