米戦略爆撃機B1B2機が10日夜、日本海と黄海で、航空自衛隊、韓国空軍とそれぞれ合同演習を行った。在韓米軍や韓国軍合同参謀本部が11日、明らかにした。韓国上空を横断して朝鮮半島の東西両側で演習を行うことで、北朝鮮に対する圧力を更に強めた。
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B1Bが朝鮮半島付近に飛来したのは、9月23日夜に北朝鮮東方の国際空域を飛行して以来。今回は半島を横断する代わりに、南北軍事境界線や海上の北方限界線(NLL)近くには接近しなかった。
B1B2機はグアムの米空軍基地を発進し、日本海の韓国防空識別圏内で韓国軍のF15K戦闘機2機と空対地ミサイルによる射撃シミュレーションを行った。半島を横断した後、黄海上でも同様の演習を行ったという。
韓国大統領府関係者は11日、B1Bの飛来について「米戦略兵器を韓国にローテーション配備するという韓米合意の一環だ」と語った。
在韓米軍を構成する米第7空軍によれば、B1B2機は日本海で航空自衛隊の戦闘機とも合同演習を行った。(ソウル=牧野愛博)