「up!GTI」のトランスミッションは2ペダルのAGSではなく、3ペダルの6速MT
独フォルクスワーゲン(VW)日本法人は25日、最小サイズの小型車「up(アップ)!」の高性能版「GTI」を、東京モーターショーの報道公開で国内初披露した。同時に売れ筋の小型ハッチバック「ポロ」の新型も国内では初めて公開。いずれも来年の国内発売を予定しており、小型ハッチバックのラインナップ拡充を図る。
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「up!」は、いわゆる「Aセグメント」に属する同社最小ハッチバックで、2013年に国内投入された。電気自動車(EV)版など幅広い車種を用意する。「GTI」は、ゴルフやポロに設定されている高性能版。最小モデルの「up!」にも投入することで、商品力の強化を狙う。フロントグリルの赤いストライプやチェック柄のシートなど、GTI定番の装飾を内外装にあしらい、6速マニュアルトランスミッション(MT)と1リッター3気筒ターボエンジンを組み合わせ、小気味よい乗り味をアピールする。
報道公開されたのは、左ハンドルの3ドアモデル。ドイツ本国でも未発売で仕様は固まっていないが、国内向けには右ハンドルの3ドアMTモデルとして導入を検討しているという。価格は200万円台前半を想定。国産の小型ハッチバックがことごとく5ドアになっている今、昔ながらの3ドアハッチバックのファンにとっては貴重な選択肢になりそうだ。
新型ポロは、国内でも人気だった5代目の現行モデルの面影を残しつつ、生産中止となるクーペモデル「シロッコ」を思わせる低重心で幅広感の強いデザイン。上級モデル譲りの最新の運転支援システムを備える。すでに欧州で先行発売しており、来年春ごろの国内投入を予定している。(北林慎也)