今年7月にあったNBA(米プロバスケットボール協会)のカイリー・アービングが来日した際のイベントに参加した田中力=伊木緑撮影
日本バスケットボール協会が28日に発表した男子日本代表候補に、神奈川県横須賀市の中学3年生、田中力が選ばれた。代表候補に15歳5カ月で選ばれるのは史上最年少。来月から始まる2019年ワールドカップ(W杯)予選の1次リーグでの代表入りを目指すとともに、20年東京五輪に向けての戦力としても期待がかかる。
米国人の父親と日本人の母親の間に生まれた田中は、身長184センチのスモールフォワード。横須賀市立坂本中のバスケット部に所属し、中3の今夏は関東大会で敗退。B1横浜の下部組織でもプレーしている。
中学生にしてはすでに高身長だが、幼い頃は小柄だったため、ドリブルで切り込んでゴールを狙うプレーや3点シュートが得意だ。バスケットファンの間では田中のプレーをまとめた動画がインターネットでシェアされるなどかねて注目の的だった。今年3月に行われた都道府県対抗ジュニア大会(ジュニアオールスター)で神奈川県選抜の優勝に貢献。長崎県との決勝では59点中34得点を挙げて話題を呼んだ。
代表候補には21人が選出されている。田中は30日から東京都内で行われる強化合宿に参加。11月24日のW杯予選1次リーグの初戦となるフィリピン戦(東京・駒沢体育館)に向けた代表は12人が選ばれる。(伊木緑)