新しく完成したJ1浦和のクラブハウス=河野正樹撮影
サッカーのJ1浦和の新しいクラブハウスがこのほど完成し、報道陣に公開された。選手の要望も採り入れ、食堂や仮眠室などが新たに設けられた。アジア・チャンピオンズリーグで10年ぶりのタイトル奪還に向け、新しい拠点となる。
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新しいクラブハウスは3階建てで1190平方メートル。さいたま市浦和区の大原サッカー場内にできた。冷水風呂や診療所が設置された今までのクラブハウスもそのまま使う。
昨年7月から工事が始まり、総工費は約5億円。ここ数年、チームは低迷から抜け出し、2012年度には53億円にまで落ち込んだ営業収入が、16年度には66億円にまで回復。施設にも投資ができるようになったことも背景にある。
管理栄養士がスポーツ選手に必要な栄養を取れるメニューを考えて食事を提供できるように食堂を設けたほか、旧クラブハウスでは20平方メートルしかなかったリラクゼーションルームは6倍に。休息を取る仮眠室も新たに設けられた。
選手の評判は上々だ。DF槙野智章は「サッカーの映像を見ながら、選手同士で話し合える環境ができた。ピッチ外のコミュニケーションが取れる」と歓迎。DF森脇良太も「2部練の時に、練習の間に車で休んだり近くの寮に行ったりしていた。2部練は歓迎しませんけど……。これで苦にならない」。(河野正樹)