韓国と中国の外務省は31日、米軍による高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD(サード))の韓国配備で悪化した両国関係を改善させる趣旨の共同文書を発表した。立場の異なるTHAAD配備については軍のルートで協議を続け、それ以外の協力関係は「正常の発展の軌道」に早急に戻すことで合意。11月上旬にベトナム・ダナンで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)に合わせ、文在寅(ムンジェイン)大統領と習近平(シーチンピン)国家主席が会談することでも合意した。
中韓関係は朴槿恵(パククネ)前政権が昨年7月、中国の反対の中でTHAAD配備を決めたことで急速に悪化。中国に進出する韓国系スーパーが営業停止に追い込まれたり、韓国への団体旅行が激減したり、経済報復とみられる措置が続いていた。
共同文書によると、懸案のTH…