音楽著作権収入で税逃れ
カーペンターズや「レゲエの神様」ボブ・マーリーの楽曲など2万6千曲以上について、大手音楽グループの傘下企業が、タックスヘイブン(租税回避地)にファンドを設けて、著作権を保有させることで使用料収入への課税を逃れていた。「パラダイス文書」を元にした国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)の取材でわかった。
特集:疑惑の島「パラダイス文書」
文書によると、英王室属領のジャージー島に設立されたファンドは、1940年代以降のジャズやR&B、ロックなど2万6千曲以上の著作権を保有。楽曲が使用された米国や英国などからの課税を免れていた。日本からの支払いもあった。
日本では主に日本音楽著作権協会(JASRAC)が楽曲の著作権を管理している。1曲あたりの使用料は基本的に定額で、作詞・作曲家に分配されるしくみになっている。海外では著作権そのものが財産として売買されることも多い。資産価値や、得られる使用料も変動する。
グラミー賞歌手のシェリル・ク…