中国の調査機関・胡潤研究院が8日に発表した「2020年方太・胡潤資産報告」によると、中国では資産額が600万元(1元は約16.3円)を超える「富裕世帯」が初めて500万世帯を突破して、前年比1.4%増加した。「富裕世帯」全体の資産総額は146兆元に達して、中国の国内総生産(GDP)の1.5倍になった。そのうち資産額1億元以上の「超富裕世帯」の資産総額は94兆元で64%を占めた。
同報告によると、資産額600万元以上の「富裕世帯」が最も多い地域は前回報告に続いて今回も北京市で、2位は広東省、3位は上海市だった。
北京の「富裕世帯」は前年より1万1千世帯増加して71万5千世帯になり、増加率は1.6%だった。このうち投資可能な資産額が600万元以上ある世帯は26万8千世帯。
広東の「富裕世帯」は1万3千世帯増加して69万2千世帯になり、増加率は1.9%。うち投資可能資産600万元以上の世帯は25万6千世帯。
上海の「富裕世帯」は9千世帯増加して61万1千世帯になり、増加率は1.5%。うち投資可能資産600万元以上の世帯は21万4千世帯。
香港地区の「富裕世帯」は2千世帯減少して54万9千世帯になり、減少率は0.4%。うち投資可能資産600万元以上の世帯は19万3千世帯。
浙江省の「富裕世帯」は9千世帯増加して52万5千世帯になり、増加率は1.7%。うち投資可能資産600万元以上の世帯は18万5千世帯。
同時に、北京は資産額1億元以上の「超富裕世帯」が最も多い地域でもあり、前年より400世帯増えて1万9300世帯になり、増加率は2.1%だった。このうち投資可能な資産額が1億元を超える「超富裕世帯」は1万1500世帯。2位は広東、3位は上海、4位は浙江、5位は香港だった。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年2月10日