2018年W杯出場国・地域
サッカーの2018年ワールドカップ(W杯)ロシア大会は予選が終わり、出場32チームが出そろった。15日の大陸間プレーオフでペルーがニュージーランドを2―0(2戦合計2―0)で破り、9大会ぶり5回目の出場を決めた。各予選を振り返ると、歴代2位タイの優勝4度のイタリアや南米王者チリなど常連国の敗退が相次いだ。
激戦だったのは欧州。10戦全勝のドイツ、FWロナルドを擁するポルトガルなどが順当に予選を突破した一方で、イタリアだけでなく、前回W杯3位のオランダが出場権を逃した。南米は、世界で一番早く予選を突破したブラジル以外は混戦。最終戦でアルゼンチンがW杯行きを決め、今年のコンフェデ杯準優勝のチリが2006年ドイツ大会以来の予選敗退となった。北中米カリブ海では8大会連続出場を目指した米国が散った。アフリカではコートジボワールやガーナなどが敗れ、出場5チームのうち4チームが前回から入れ替わった。
出場チームが決まり、注目は、12月1日(日本時間2日未明)にモスクワである組み合わせ抽選へと移る。32チームのうち、10月16日発表の世界ランク上位7チームに開催国ロシアを加えた8チームを第1グループ(G)とし、以下、世界ランク順に8チームずつを第4Gまで振り分ける。第1~4Gの計4チームで1次リーグを戦う。欧州は同組に2チームまで、それ以外の地域のチームは同組にならない。
日本は第4G。1次リーグで当たる3チームすべてが格上になる。前々回優勝のスペインや日本が前回大会で完敗したコロンビアなどが第2Gに、前回8強のコスタリカや欧州プレーオフでイタリアを破ったスウェーデンなどが第3Gに名を連ね、実力国の集まる「死の組」が複数できる可能性もある。日本が初の8強入りを目指すのに、運の強さは欠かせない。
本大会は来年6月14日に開幕。決勝は7月15日に行われる。(清水寿之)
組み合わせ抽選のグループ
第1グループ
ロシア、ドイツ、ブラジル、ポルトガル、アルゼンチン、ベルギー、ポーランド、フランス
第2グループ
スペイン、ペルー、スイス、イングランド、コロンビア、メキシコ、ウルグアイ、クロアチア
第3グループ
デンマーク、アイスランド、コスタリカ、スウェーデン、チュニジア、エジプト、セネガル、イラン
第4グループ
セルビア、ナイジェリア、豪州、日本、モロッコ、パナマ、韓国、サウジアラビア