翁長雄志知事(右)に頭を下げ、謝罪の意を表す在沖米軍トップのニコルソン四軍調整官(左奥)=20日午後3時43分、沖縄県庁、小山謙太郎撮影
那覇市で米海兵隊員が死亡事故を起こし、道路交通法違反(酒気帯び運転)などの疑いで逮捕された事件を受け、在沖米軍トップのニコルソン四軍調整官は20日、翁長雄志(おながたけし)沖縄県知事に面会して謝罪した。在日米軍司令部は国内の全米軍人の飲酒を禁止したことを発表。相次ぐ米軍の事故や不祥事に敏感に反応した。
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県庁を訪れたニコルソン氏は、翁長知事に頭を下げ「大変残念で悲しい。被害者とご家族にお悔やみを申し上げ、謝罪したい。我々が駐留することでこのような事件が起きたことについて、心より残念に思います」と謝罪の言葉を述べた。翁長知事は「綱紀粛正、再発防止に努めますと言われても、県民は何ら信用できない。とても良き隣人とは言えない」と応じた。
在日米軍によると、20日から、沖縄にいる米軍人は基地と自宅以外への出入りが禁じられ、バーやクラブ、自宅での飲酒が禁止された。沖縄以外の国内の米軍人も基地内外での飲酒や酒の購入が禁じられた。期限は定められておらず、自宅での飲酒まで禁じるのは異例の措置だ。
米軍はこれまでも軍人や軍属に…