(26日、スピードスケート・ショートトラックの全日本選抜選手権最終日)
引退→復活、五輪の夢捨てない 女子スケーター今度こそ
過去2大会の五輪代表で、2014年ソチ五輪後に引退し、その後現役復帰した伊藤亜由子(トヨタ自動車)が前日の失敗を挽回(ばんかい)し、総合3位。「最後の五輪」と掲げる平昌五輪代表の最終選考となる12月の全日本選手権に向け望みをつなげた。
前日の2種目はともに転倒し31位と大きく出遅れた。1500メートルは準決勝、500メートルは予選でともにコーナーでポイントに接触した。1000メートルも転倒すると、全日本選手権出場が危うくなるところだった。
この日の1000メートルは「全日本に行けなかったら、支えてくれた人に申し訳ない。心臓バクバクでした」。準々決勝まで丁寧に滑ることを意識。準決勝からは攻めてトップで決勝に進んだ。
決勝は、これまで2種目トップの菊池萌水(もえみ)(稲門ク)との一騎打ちとなった。ゴール間際で内側から抜こうと競り合ったときに菊池の手がぶつかり、転倒。菊池にペナルティーが科され、伊藤は1位になった。「思い切って攻めて、よいレース展開ができた」と手応えを語った。これで上位8人が出場できる3000メートルへ駒を進め、2位。総合得点で3位となった。
ソチ五輪で結果が出せず引退し…