ウルグアイのスアレス=ロイター
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サッカーの2018年ワールドカップ(W杯)ロシア大会の組み合わせが1日(日本時間2日)に決まり、初戦から屈指の好カードも組まれた。世界中が注目するスポーツイベントの開幕は来年6月。初の8強入りがかかる日本を含め、ここから各チームの調整が本格化する。
特集:2018W杯 ロシア大会
A組 ウルグアイがリード
南米予選を危なげなく通過した古豪ウルグアイがリード。前々回大会4位の原動力になったスアレスと、カバニが攻撃の中心。昨年の欧州選手権で1次リーグ敗退したロシアは、ホスト国として地の利を生かしたい。エジプトは、イングランド1部で活躍するFWサラーが最終予選で5得点。出場チームで世界ランクが2番目に低いサウジアラビアは、この3カ月で監督が交代した。
B組 ロナルド、最後のW杯か
「2強2弱」の構図。昨年の欧州選手権を制したポルトガルは、ロナルドが予選9試合で15得点とゴールを量産。33歳で開幕を迎えるロナルドにとっては、今大会が最後のW杯となりそうだ。スペインは最終ラインから前線までタレントぞろい。前々回大会の優勝経験者が残るのも心強い。イランは最終予選10試合中9試合、モロッコは全6試合で無失点。堅い守りで2強の争いに割り込みたい。
C組 選手層厚いフランス
昨年の欧州選手権で準優勝したフランスが頭一つ抜けている。欧州選手権得点王のグリーズマン、身体能力が高いポグバら選手層は厚い。やや決定力は欠くが、他の3チームとは力の差はある。デンマークはプレーオフを含めた欧州予選12試合で11得点のMFエリクセンが鍵を握る。9大会ぶり出場のペルーは若手が力をつけている。豪州はW杯出場決定後、監督が退任し、不安がある。
D組 アルゼンチン、個の力
南米予選で苦しんだアルゼンチンだが、突出した突破力があるメッシ、対人守備の強いマスケラーノら個人能力が高い選手がそろう。アルゼンチンに続くのはクロアチアか。モドリッチが司令塔を務めるチームは、プレーオフを含めた欧州予選12試合で5失点と堅守だ。アフリカ最終予選無敗のナイジェリアは波に乗れば、面白い。初出場のアイスランドは昨年の欧州選手権で8強と、力はある。
E組 ブラジル、ネイマール君臨
最多5度の優勝を誇るブラジルが抜けている。前線のタレントは変わらず豊富だ。エースは今夏、過去最高額でフランス1部パリ・サンジェルマンに移籍したネイマール。4位に終わった前回大会では準々決勝で負傷した。その雪辱に挑む。残る1枠は、前回大会でハットトリックしたシャキリが引っ張るスイスと、前回8強と躍進したコスタリカによる争いか。セルビアはチーム運営が不透明。
F組 連覇狙うドイツ万全
連覇を狙うドイツに死角はない。若手主体で臨んだ今年のコンフェデ杯でも優勝し、選手層の厚みは増した。強豪との同居はなかったとは言え、欧州予選では10戦全勝。2010年W杯で得点王となったミュラーを中心に圧倒した。2位争いは、6大会連続で16強入りしているメキシコが一歩リードか。欧州予選プレーオフで常連国イタリアを退けたスウェーデンも侮れない。韓国は苦しい。
G組 イングランド復活なるか
混戦と予想する。「赤い悪魔」との異名を持つベルギーが軸となる。アザールなど前回8強入りした主力が残る。欧州予選も9勝1分けと圧倒した。伝統あるイングランドは復活なるか。前回大会では56年ぶりとなる白星なしでの1次リーグ敗退となった。伸び盛りのストライカー、ケインに期待がかかる。チュニジアは海外組の活躍次第となる。情報の少ないパナマは不気味な存在だ。