傷害事件後初めて、ラジオ番組のイベントに登場した宮地佑紀生さん。左はつボイノリオさん=3日午後、名古屋市中区のCBCホール、戸村登撮影
昨年6月、ラジオの生放送中に共演者に対する傷害事件を起こしたとして罰金30万円の略式命令を受けたタレント宮地佑紀生(みやちゆきお)さん(68)が3日、名古屋市中区で開かれたCBCラジオ主催のトークショーにゲスト出演した。冒頭、被害者や番組関係者、リスナーらに向けて「申し訳ありませんでした」と謝罪した。
事件から1年5カ月。宮地さんの番組は打ち切られ、公の場に登場するのは事件後初めて。出演したトークショーはCBCラジオの番組「つボイノリオの聞けば聞くほど」の25周年記念イベントで、約600人の観客が集まった。
事件後は自宅にこもり、絵を描いたり文章や詩を書いたりして過ごしたという。事件そのものには触れなかったが、逮捕時の様子を「カツ丼は出なかった」と冗談を交えて語った。
最後に「この年で復帰というのはぜいたくかもしれませんが、何かの機会に僕の声をスピーカーから耳にされることがあったら、聞くに堪えなかったら切ってもらっても構いませんが、できたら応援してほしいです」と話した。つボイノリオさんが「もう1回やりたいということですね」と水を向けると、「やりたい」と答えた。
宮地さんは名古屋を代表するラジオパーソナリティーの一人で「名古屋のみのもんた」とも言われていた。昨年6月、出演する東海ラジオの番組「宮地佑紀生の聞いてみや~ち」の生放送中に女性タレントを蹴るなどしたとして、傷害罪で罰金30万円の略式命令を受けた。
イベントの様子は今月中に「聞けば聞くほど」で紹介される予定。(千葉恵理子)