相撲を取る女子高校生=室戸市室戸岬町 四国霊場第24番札所の最御崎(ほつみさき)寺(高知県室戸市室戸岬町)で13日、虚空蔵(こくうぞう)様初祭りがあり、子どもたちによる奉納相撲が4年ぶりに復活した。一役買ったのは室戸高校の女子硬式野球部員たち。真剣な表情で相撲を取り、にぎやかな歓声が冬空に響いた。 最御崎寺の初祭りでは、1938(昭和13)年から地元の小中学生による奉納相撲が続いてきた。だが少子化で子どもの数が減り、2014年を最後に中断。島田信弘住職(45)が女子硬式野球部の西内友広監督に協力を要請し、4年ぶりの復活が実現した。 この日は部員15人が参加し、境内の土俵で団体戦と個人戦があった。吹き抜ける北風の中、見守る檀家(だんか)やお遍路さんたちから「ガンバレ」「負けるな」と声援が飛んでいた。 1年の山崎野乃子さん(16)は「野球と違って一瞬で勝負が決まる。寒かったけど一生懸命やりました。でも少し恥ずかしかったです」とほほ笑んだ。西内監督は「野球部として地元に貢献できてよかったです。来年も、寺から要請があればお役に立ちたいです」と話した。 最御崎寺は弘法大師空海ゆかりの寺として知られる。本尊は虚空蔵菩薩(ぼさつ)で、毎年1月13日に初祭りを開いている。(笠原雅俊) |
4年ぶり相撲奉納、女子高生も「のこった」 高知
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