米ハワイで現地時間13日午前8時ごろ、「ハワイに向けて弾道ミサイルが発射された」という警報が流れ、一時騒然となった。州によると、職員が間違ってボタンを押したのが原因だったという。
警報はハワイ州の住民のスマートフォンやテレビ、ラジオなどへ送られた。ツイッターには、「弾道ミサイルがハワイに向けて撃たれた。すぐに避難を。これは訓練ではない」という警報の写真つきの投稿が次々と寄せられた。
ハワイは土曜日の朝だったが、米メディアによると、高速道路から降りようとする車で出口付近が渋滞したり、課外活動中の学校は児童を屋内に避難させたりと各地で混乱が広がった。
ハワイ州当局は約30分後に「脅威はない」とツイートし、誤作動だったことを認めた。ただ、北朝鮮のミサイル問題がくすぶる最中の誤作動に、住民はパニックになり、ツイッターには「人生で最も恐ろしい瞬間だった」などといった投稿が広がった。
同州選出のメイジー・ヒロノ上院議員はツイッターに「緊張が高まっているときに、住民への情報は正確でなくてはならない」などと書いた。
その後会見したハワイ州のデービッド・イゲ州知事は、「勤務交代時にシステムをチェックしていた際、職員が間違えてボタンを押した。こういうことが二度と起きないようにしたい」と謝罪した。(サンフランシスコ=宮地ゆう)