ペアSPで演技する須崎海羽、木原龍一組=樫山晃生撮影
平昌五輪のフィギュアスケートは14日、須崎海羽(みう)、木原龍一組(木下グループ)がペアのショートプログラム(SP)に臨み、自己ベストの57・74点だった。演技後の報道陣との主なやりとりは次の通り。
須崎・木原組、フリー進出ならず フィギュアペアSP
SPIN THE DREAM 羽生結弦
特集:平昌オリンピック
――今日の演技はいかがでしたか?
木原「とりあえずシーズンベスト、パーソナルベスト、本当にちょっとですけど更新できたのがよかったです」。
須崎「自分たちのやってきたことを、また団体戦に続いて今回も出せたのがよかったと思います」。
――木原選手は昨日、腕(右手首)を痛めたようですが?
木原「まあ、でも滑れたので。手首というより親指だったんですけど。なんとか、昨日の夜痛めて、ドクターの方々やトレーナーの方々に助けていただいて、どうにか滑ることができた。内容もついてきたので今日はすごく良かったと思います」。
――怖さはありましたか?
木原「んー…。やっぱり今は痛み感じないので大丈夫ですけど、6分間練習の時は怖かったですけど、何百回とやってきているので、ちゃんとはまればきれいにキャッチできるので」。
――どういう状況でけがを?
木原「ツイストリフトのキャッチの時、タイミングを誤って。僕のミスなんですけど。手でキャッチしなければいけないところを親指でキャッチしてしまって。4年ほど前に経験があったんですけど、あまりよくなかったので。今日はなんとか滑れたので感謝しかないです」。
――笑顔も見られましたが、団体戦で滑ったからですか?
木原「氷に多く乗れるのは選手にとっても得だと思う。滑れば滑るほど感覚はつかめるので、団体戦に出させてもらってよかったと思う」。
――疲れをとるために工夫したことは?
須崎「食べて、寝る…うふふ……」(報道陣もつられて笑う)。
木原「スケジュールがばらばらなので寝られないこともあるんですけど、とにかく食べて寝ることを大事にしていました」。
――3回転ルッツも決めました。
木原「そうですね、団体戦の時外してしまったので情けない思いが強かったんですけど、今日ははめることができた」。
――滑るたびに記録更新していますね。
須崎「やっぱり続けて自分たちのやってきたことを出し切れているので、それが点数につながっていると思うんですけど、世界に追いつくためには技術点、構成点も足りないので、上げて行ければと思いますけど、とりあえずはよかったです」。
――開幕前、自分たちが頑張ることでペアへの注目が集まると言っていました。
木原「ショートプログラム(SP)では何とか、日本ペアの可能性を少し見せられたと思うんですが、団体戦のフリーのような演技をすると『あーあ』と思わせてしまうので、日本ペアの可能性を見せるという点では、まだまだ足りていないと思います」。(構成・藤田太郎)