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羽生結弦の金メダルで終わったフィギュアスケート男子。フリーの得点を分析した。
宇野昌磨の心の支えは正反対の弟 生徒会役員、モデルも
羽生結弦66年ぶり五輪連覇 宇野昌磨が銀 フィギュア
言葉を動きに、動きを言葉に。「孤高の星 羽生結弦」
羽生結弦の得点分析
羽生は臨機応変に構成を変える柔軟性を持っていたことが、高得点につながった。スタミナが不安だった演技後半で、4回転からの3連続ジャンプでミスしたが、続くトリプルアクセル(3回転半)からの2連続を3連続にして16・88点を稼いだ。技術点(109・55点)のうち、16・99点は出来栄え点(GOE)で得るなど質の高さが際立った。
宇野昌磨の得点分析
宇野昌磨は冒頭の4回転ループで転倒した以外は大きなミス無く跳び、技術点は羽生を上回った。基礎点が1・1倍になる後半のジャンプを次々と決めたことで、銀メダル獲得につなげた。
ハビエル・フェルナンデスの得点分析
ハビエル・フェルナンデス(スペイン)は4回転サルコーが2回転になるミスもあり、技術点は伸びなかったが、演技構成点では羽生に迫る高得点だった。
ネーサン・チェンの得点分析
フリーで1位だったのは、ネーサン・チェン(米国)。ショートプログラム(SP)は17位と低迷したが、フリーでは5度の4回転ジャンプを跳び、技術点で127・64点をマーク。羽生が昨季の世界選手権で出した世界最高点(223・20点)の時の技術点126・12点を上回った。フリーの得点で羽生に約9点の差をつけた。
ソチ五輪では、上位選手のフリーの4回転は多くて2種2回だったが、平昌では4回以上跳ぶ若手が次々と現れた。技術のめざましい進化が、ハイレベルな戦いを引き出した。(前田大輔)