財務省が森友学園との国有地取引の決裁文書を改ざんした問題について、自民党の関口昌一・参院国会対策委員長と民進党の那谷屋正義・参院国対委員長が15日、国会内で会談し、19日に参院予算委員会で集中審議を行うことで合意した。審議には安倍晋三首相や麻生太郎財務相が出席。麻生氏は19日からアルゼンチンで開かれる主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に欠席することになった。
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19日の集中審議は7時間にわたって行われる。与野党は集中審議を踏まえ、改ざん当時に財務省理財局長だった佐川宣寿・前国税庁長官の証人喚問を決めることを確認している。このため、早ければ19日の参院予算委で証人喚問を行うことを議決。証人喚問は来週にも行われる可能性が出てきた。
ただ、佐川氏の国会招致について自民党はあくまで審議で必要だと判断できた場合に応じるとの姿勢を崩していない。自民の森山裕国対委員長は15日、記者団に「しかるべき委員会で議論し、国会招致が必要であるということになれば」と強調した。那谷屋氏は関口氏との会談後、記者団に「審議の中で必要だと思ってもらえるように最大の努力をし、参院として佐川氏に来てもらわないといけない」と語った。
証人喚問では、佐川氏が改ざん…