北朝鮮は24日午前、南北朝鮮の高官協議を29日に板門店の北側施設「統一閣」で開くとした韓国側の提案に同意した。韓国統一省が発表した。4月末に予定される文在寅(ムンジェイン)大統領と金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の首脳会談の準備に向け協議する。
韓国から趙明均(チョミョンギュン)統一相、北朝鮮からは祖国平和統一委員会の李善権(リソングォン)委員長をそれぞれトップとする代表団が出席する。韓国側は朝鮮半島の非核化問題を中心に首脳会談の議題を詰めたい考えだ。首脳会談に向けた実務的な問題については板門店の連絡チャンネルを通じて協議するとしている。
一方、趙統一相は23日、韓国・忠清南道で韓国軍関係者への講演で、南北首脳会談について「今後、このような形で大統領の任期中に数回開催されるのではないか」と述べ、文政権下で数回開かれる可能性があるとの予想を示した。(ソウル=武田肇)