あと1年ほどで統一地方選を迎える中、小池百合子・東京都知事が特別顧問の地域政党「都民ファーストの会」が、地方選の戦略を転換している。小池氏はかつて地方選に力を入れる考えを示していたが、小池氏が率いた希望の党の衆院選敗北後、地方選でも新顔の擁立に慎重になっており、「防戦」が続いている。
都民ファ、失速鮮明に 葛飾区議選で5人中4人落選
「新顔ではなく支持基盤がある現職に絞ってよかった」。2月に投開票があった町田市議選(定数36)の結果に、都民ファースト幹部は漏らす。日本維新の会に所属していた現職1人を公認し、無所属の現職1人を推薦。それぞれ12番目と15番目の得票で当選した。
同じ2月の日野市議選(同24)では元民進党の現職1人を推薦したが、落選。立憲民主党は両市議選で新顔2人を含む公認3人を立てて全員が上位当選しており、勢いの差が表れた。立憲民主の関係者は「予想以上に地方議会選でも勢いがある」と言う。
昨夏の都議選で、小池氏主宰の…