横浜高島屋では、馬のしりから取れる「コードバン」という素材を使った18万3600円(税込み)の商品も登場した=同店提供
県内の百貨店などでランドセル商戦が早くも本格化している。理想のランドセルを求める「ラン活(ランドセル活動)」のスタートは年々早まり、客の購入単価も右肩上がり。少子化のなか、祖父母の財布を巻き込みながら、市場は活況が続く。
「本人がいいというのが一番いいと思って」。3日、横浜市西区の横浜高島屋ランドセル売り場。市内の主婦河合友美さん(31)が次男穂敬くん(5)と一緒に品定めしていた。
「長男の時は、父が買ってくれるというので親も一生懸命選んだのですが、結局子どもはこちらの提案と違うランドセルがいいと。だからもう見せておくのが早いと思いました」
横浜高島屋が来春入学者向けのランドセル販売を始めたのは3月31日。その日のうちに売れた商品もあった。価格帯は約6万円~約18万円。今月25日から売り場を拡大し、100種類以上の商品を展開する。
同店は今年初めて3月から、そごう横浜店(同市西区)は昨年より8日早めて今月3日、イオンスタイル東戸塚(同市戸塚区)も昨年より10日早い3月6日に来春入学者向けの新作の販売を始めた。
背景にあるのは「ラン活」の早…