観閲船(左手前2隻)の前を海保の巡視船などがパレードした=2018年5月19日午後2時2分、東京湾、朝日新聞社ヘリから、山本壮一郎撮影
海上保安庁は19日、6年ぶりとなる観閲式を東京湾で実施した。海保の巡視船艇やヘリコプターのほか、警察や消防、米国沿岸警備隊の船も加わって海上パレードを行った。船艇37隻、航空機15機が参加。人命救助やテロ対策の訓練の実演もあった。
観閲式は毎年5月ごろに実施してきたが、近年は沖縄県・尖閣諸島沖で相次ぐ中国公船の領海侵入への対応に追われ、中止が続いていた。ただ今年は海保創設70年の節目。尖閣諸島の警備体制も整ってきたことから実施を決めた。
この日は、公募などで集まった約3千人が観覧。テロ対策訓練で、不審船に対し巡視艇から威嚇射撃し、海上保安官が乗り移って容疑者役を拘束すると、拍手がわき起こった。(伊藤嘉孝)