稲田氏の答弁と交渉記録の記載
森友学園への国有地売却問題で、学園側と近畿財務局が2016年1月に協議した際、同席した稲田朋美元防衛相の夫が「(学園の)顧問弁護士を引き受ける可能性もある」と発言したと記した、財務省の交渉記録を朝日新聞が入手した。稲田氏の夫は弁護士。同省が公表した交渉記録では、弁護士の名前を黒塗りにしていた。これまで稲田氏は「夫は土地売却には全く関与していない」と答弁している。
【特集】森友学園問題
稲田氏「答弁整合性、問題ない」 森友交渉での夫の発言
学園は15年5月、将来の売買を前提とした土地の貸し付け契約を結んだ。記録によると、それから約8カ月後の16年1月27日に、学園が立て替えていた土地改良費の支払いや貸付料などについて近畿財務局側と協議。朝日新聞が入手した黒塗りのない記録によると、稲田氏の夫、龍示氏が同席したと記されていた。
協議は龍示氏の弁護士事務所で…