岡山県津山市で２００４年、小学３年の筒塩侑子（つつしおゆきこ）さん（当時９）が殺害された事件で、小型の刃物が凶器として使われた可能性が高いことが捜査関係者への取材でわかった。殺人容疑で逮捕された勝田州彦（くにひこ）容疑者（３９）が過去に有罪判決を受けた事件でも小型の刃物を使用しており、県警はこれらの凶器に類似点があるとみて調べている。

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捜査関係者によると、遺体には数カ所の刺し傷が確認された。傷は内臓まで達するものもあったが、幅は３センチ前後だったといい、県警は小型の刃物が使われたとみている。

勝田容疑者は１５年５月、兵庫県姫路市内で女子中学生の腹や胸などを刃物で複数回刺したとして、殺人未遂罪に問われ、有罪判決を受けている。この事件では、刃の長さが調整でき、小枝を切るなどアウトドアなどで使われるクラフトナイフと呼ばれる刃物が使われていた。当時勝田容疑者は事件後に自宅近くの池に捨てたと説明していた。

県警は今回の事件と姫路市での事件の類似点を調べ、逮捕に踏み切った。その類似点のひとつがこうした小型刃物の使用だった。勝田容疑者は刺したことは一貫して否定。県警は逮捕後の３０日に勝田容疑者の自宅を捜索したが、凶器とみられる刃物は見つかっていないという。