長野県南牧村で2016年、山梨県甲州市の会社員斉藤弥生さん(当時36)が遺体で見つかった事件で、山梨、長野両県警は別の強盗致死事件で逮捕、起訴された無職武井北斗被告(24)=神奈川県厚木市=を1日にも強盗殺人容疑で逮捕する方針を固めた。すでに男数人を同容疑で逮捕している。捜査関係者への取材でわかった。
遺体は16年11月27日、南牧村の畑で土の中から見つかった。結束バンドで手を縛られ、死因は外傷性ショックだった。同日午前3時すぎ、斉藤さんが店長を務める山梨県昭和町の貴金属買い取り店で警報装置が作動し、2人組が逃走。店内には物色された跡があったという。両県警は強盗殺人事件とみて捜査していた。
武井被告は今年2月、16年8月に甲府市の会社役員の男性(当時73)が暴行され、死亡した事件に関与したとして、強盗致死などの疑いで逮捕、起訴されている。