熱中症を防ぐために
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国内の観測史上最高気温を更新した日本列島。一夜明けた24日も朝から気温が上昇した。暑さから子どもやお年寄りを守るためにはどうすればいいのか。
どうすればいい熱中症対策 どう防ぐ、なったらどう対応
埼玉・熊谷で気温41.1度 国内の観測史上最高を更新
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日本気象協会の「熱中症ゼロへ」プロジェクトによると、乳幼児は汗や尿から出ていく水分が多く、定期的な水分補給が必要になる。また、身長が低いほか、ベビーカーの利用で地面に近いケースが多く、地表からの熱を受けやすい。体の不調を十分訴えられないため、周りの大人が気にかけることが重要だという。
部活動や、外で遊ぶ機会が増える小中高校生も注意が必要だ。日光に長時間当たらないよう留意し、体調の悪い時は無理をしないことが大切だという。スポーツ観戦時にも大声で叫んだり、長時間立ったままだと熱中症にかかりやすい。またプールや海、川で遊ぶ機会が多くなり、水の事故にも注意が必要になる。
「暑さ指数」に基づく日常生活の注意点
暑さやのどの渇きを自覚しにくい高齢者の場合、対策が遅れがちになる。入浴時や就寝中にも気づかぬうちに熱中症にかかることがあり、クーラーや扇風機の利用をためらわず、枕元に飲料を置くといいという。
めまいや頭痛など熱中症の症状を訴える人が身近にいた場合、どのような行動を取ればいいのか。
帝京大学病院高度救命救急センター長の三宅康史教授は「暑い環境で体調不良を訴える人がいたら、すべて熱中症を疑うべきだ」と指摘する。その上で、▽呼びかけに応じなかった場合は救急車を呼ぶ▽意識がしっかりしていても涼しい場所に避難させて体を冷やす――としている。
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菅義偉官房長官は23日夜のBSフジの番組に出演し、全国的な猛暑への対策として、全国の小中学校に早急にクーラーを設置するよう国として財政支援する考えを示した。菅氏は「緊急の課題だ。さっそく行っていきたい」と語った。