愛知県の元小学校教諭の男が、児童5人に対する強制わいせつ罪に問われ、懲役4年の判決を受けた。子どもを守るべき学校で、信頼するべき担任から受けた性暴力。子どもの心の傷はどれほど深いのか。被害児童の両親が朝日新聞の取材に応じた。
「先生の言うことをよく聞くんだよ、と言ったことをすごく後悔しているんです」。小学生の娘を持つ父親はそう話しながら時折、目尻をぬぐった。
娘の担任だった男は、愛知県知立市の小学校で児童5人の体を触るなどしたとして、強制わいせつ罪に問われ、今年4月、名古屋地裁岡崎支部で懲役4年の判決を受けた。
両親が娘の被害を知ったのは昨年6月中旬。警察から電話で聞いた。
「パパとママは全部知っているんだよ」。浴衣を買いに行くと言って連れ出した娘に、レストランの個室で切り出した。警察から「記憶がぶれるから」と、被害調書を取る日までは事件について話すことを止められていた。
「何のことを言っているの」と知らないふりをする娘。両親が「警察も学校も(先生に)怒っている。みんなに守られているよ」と語りかけると、娘はこらえきれずに泣き出した。
その日以来、娘の態度の変化が…