米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画をめぐり、翁長雄志(おながたけし)知事が「最後のカード」を切る。前知事による埋め立て承認の撤回だ。だが、安倍政権は司法手続きで対抗し、土砂投入に突き進む構え。11月の県知事選を見据え、沖縄と政権の対立は新たな局面に入った。
沖縄はいま
「国はとんでもなく固い意志で、なにがなんでも沖縄に新辺野古基地を造ろうとする。だが、私からすると、美しい沖縄の海を埋め立てる理由がない」
翁長氏は27日の会見で、そう訴えた。
辺野古移設阻止を掲げてきた翁長氏にとって、埋め立て承認の「撤回」は事実上、移設工事を止める最終手段と言える。それだけに効果的なタイミングを計り続けてきた。
そのカードを切る理由の一つが…