宮崎市消防局は31日、道路交通法違反(事故不申告)で逮捕された市消防局北消防署の黒岩雅彦主査(45)=罰金5万円の略式命令が確定、酒気帯び運転は不起訴処分=を懲戒免職処分にし、発表した。また、飲酒運転の発覚を逃れようと逮捕直前に自宅でウイスキーを追い飲みしていたことも明らかにした。
市消防局によると、黒岩主査は6月16日夕、市内繁華街で同僚ら15人と飲酒。その後も、友人らとスナックやバーでビールなどを飲み、翌日午前2時半ごろに解散。乗用車で帰宅した。運転中、同市大橋2丁目の県道で道路脇の案内標識に衝突したが、そのまま逃げたとして道交法違反の容疑で逮捕された。
黒岩主査は事故を起こした後、自宅に戻り、飲酒運転の発覚を逃れる目的でウイスキーを2口飲んだという。
市は消防局長ら3人も監督不行き届きで、訓告処分とした。市消防局では今後、飲酒時の交通手段を確認する「飲酒十カ条」などを作成し、再発防止に努めるとしている。(松本真弥)