29日午前8時半ごろ、宮崎市高岡町内山の天ケ城公園で広場の芝生がえぐれて土がむき出しになっているのを、市天ケ城歴史民俗資料館を管理する男性が見つけ、宮崎県警高岡署に通報した。夜間に何者かが車で乗り入れたとみられ、市高岡総合支所は車両進入禁止の貼り紙を設置した。
被害にあったのは天ケ城歴史民俗資料館前の「大手門前広場」。芝生がえぐれ、車がドリフト走行したような車輪の跡があった。
広場は駐車場と接し、柵などは設けられていない。支所によると、近くの天ケ城茶屋のスタッフが退店した28日午後6時から、公園の入り口が閉まる午後10時までの間に車が乗り入れたという。22日にも同様の被害に遭い、これで2度目という。
大手門前広場はグラウンドゴルフで地元の愛好家グループが週5回使用するほか、子供の遠足やイベントにも使われる。高岡署は、現場に車両進入禁止の注意書きがなかったことなどを理由に事件化は見送る方針だが、巡回を強化する。(伊藤秀樹)