大阪城公園(大阪市中央区)にあり、経営者が脱税したとして在宅起訴された軽食店「宮本茶屋」が1日から、無期限で営業を自粛した。敷地を提供する豊国神社が明らかにした。
大阪城公園の茶屋、1.3億円脱税容疑 経営者を告発
同店を営む宇都宮タツ子被告(72)は2014~16年、たこ焼きやおでんなどの売り上げで得た約3億3千万円の所得を申告せず、約1億3千万円を脱税したとして所得税法違反罪で7月下旬に在宅起訴された。インバウンド(訪日外国人客)効果で近年、売り上げが急増していた。
豊国神社によると、「営業を続けさせるべきではない」などと批判が寄せられ、神社が営業自粛を求めたところ、店側が応じたという。神社は1日、ホームページに「大変お騒がせし、ご心配をおかけしておりますこと、深くお詫(わ)び申し上げます」とする謝罪文を掲載した。宇都宮被告の代理人弁護士は「再開や閉店などの今後の見通しは未定」としている。(大部俊哉)