西日本豪雨で土石流などによって流出した土砂は、広島県南部だけで400万立方メートルを超すとの推計を国土交通省がまとめた。同省は「2014年の広島土砂災害に比べて約10倍の規模になる」としている。
被災地のために今できること…西日本豪雨支援通信
西日本豪雨、列島各地の被害状況は
流出した土砂の容積は東京ドーム3杯分以上に相当する量で、長い期間にわたって広範囲に雨が降った影響が大きいとみられる。
豪雨による被害が大きかった広島市から東広島市にかけての衛星画像を、測量会社パスコ(東京都目黒区)が分析。土石流やがけ崩れの箇所や広がりを調べた。このデータをもとに、同省が土砂の流出量を算出した。
分析に使った衛星画像には、雲が映り込んで判読できていないエリアも含まれており、同省砂防計画課は「計算結果は速報値で、今後の詳しい分析により数値が変わる可能性もある」という。(鈴木智之)