80年前の夏の甲子園大会の参加章メダルが、京都市東山区の窯跡から発掘された。グラブとボールを手にした天使の脇に軍艦や戦闘機が描かれ、当時の戦時色を反映している。調査した市考古資料館(同市上京区)によると、白磁製で、この窯で作ったとみられるという。4日に同館で展示を始めた。
バーチャル高校野球で甲子園の全試合をライブ中継
夏の甲子園、歴代最高の試合は? 投票ベストゲーム
メダルは直径6・9センチ、厚さ1センチ。江戸後期に操業を始め、1971年に閉窯したとされる浅見五郎助(ごろすけ)窯の跡から見つかった。裏面に「参加章」と記され、その縁に「第廿四回全国中等学校優勝野球大会」「朝日新聞社」などの文字がある。展示は31日まで。入場無料。この第24回大会(1938年)には22校が出場。平安中(現・龍谷大平安高校)が初優勝している。(大村治郎)