各地に甚大な被害をもたらした西日本豪雨で、大雨特別警報が最初に出されてから6日で1カ月。被災地では犠牲者を悼み、祈りが捧げられた。
広範囲な浸水被害があった真備(まび)町地区がある岡山県倉敷市では午前11時半、市役所で伊東香織市長らが黙禱(もくとう)。7月6日、市内全域の山沿いを対象に「避難準備・高齢者等避難開始」を出した時刻にあわせた。伊東市長は「これからが本当の復旧復興の正念場。生活が一日でも早く元通りに近づくよう、全力で取り組む」と話した。地区の避難所でも被災者やボランティアらが犠牲者を悼んだ。
被災地のために今できること…西日本豪雨支援通信
西日本豪雨、列島各地の被害状況は
県庁では災害対策本部会議の冒頭で、伊原木(いばらぎ)隆太知事ら職員が黙禱。県内ではなお2千人以上が避難所に身を寄せている。伊原木知事は「自宅に戻った人も生活再建など様々な不安を抱えている。被災した方々が普段の生活を取り戻すことができるよう、引き続き全力を尽くしたい」と述べた。6日午後には仮設住宅の建設に着工する。