記録的な暑さが続くなか、東京消防庁による救急出動も記録的に増え、1日あたりの件数の歴代10位までがすべて、7~8月に更新されたことが同庁のまとめで分かった。熱中症による搬送者が増えたことに加え、連日の酷暑で体調を崩す人が急増したことが影響しているという。
どうすればいい熱中症対策 どう防ぐ、なったらどう対応
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同庁の管内(稲城市と島嶼(とうしょ)部を除く東京都内)の出動件数は気温の上昇に伴って増え、7月17日には2900件と過去最多(当時)を記録。都内で最高気温39度を観測した同23日には、出動が3383件に上り、熱中症による搬送者だけで403人いた。この記録はその後更新されていないが、出動件数の歴代10位までは7月17日~8月4日に集中していた。
同庁によると、搬送先の病院で熱中症と診断されていないものの、酷暑で体調を崩したとみられる搬送者も増えている。症状は脱力感、嘔吐(おうと)や吐き気、めまいなどで、住居内から搬送される人が多い。同庁は、水分補給やエアコンの適切使用などを呼びかけている。(高島曜介)