風俗店の捜査情報漏洩(ろうえい)をめぐり、大阪府警の巡査長2人が加重収賄容疑などで逮捕された事件で、府警は9日、2人を懲戒免職処分とし、発表した。監督責任を問い、2人の当時の上司ら計11人も本部長注意などの処分とした。
監察室によると、免職処分となったのは、曽根崎署生活安全課員の篠原渉容疑者(35)と、府警本部生活安全特別捜査隊員の小野勇気容疑者(34)。当時の曽根崎署長(57)=現・刑事部参事官=や生活安全特別捜査隊長(58)=現・河内署長=ら計11人も本部長注意などの処分とした。
また大阪地検は9日、巡査長2人を加重収賄罪などで、府警OBの阿田(あだ)裕俊容疑者(33)を贈賄罪などで起訴。一方阿田容疑者を事務所で雇い、贈賄容疑などで逮捕された男性行政書士(40)については不起訴処分(起訴猶予)とした。